百五銀、純利益142億円 3月期の連結決算、過去2番目水準 三重

百五銀行(本店・三重県津市)は令和6年3月期の連結決算を発表した。経常収益は前年同期比16・1%増の1194億8700万円、経常利益は同3・6%減の200億5400万円。純利益は同1・5%減の142億8100万円と5期ぶりの減益となったが、過去最高益だった前年度に次ぐ2番目の水準だった。

銀行単体は経常収益が同17・3%増の998億9100万円、経常利益が同4・6%減の190億4600万円、純利益は同3・2%減の137億8700万円。

業務粗利益は同19億円増の577億円。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加で資金利益が109億円増え648億円となった一方、海外金利上昇による外貨調達費用や債券売却損などその他業務利益は187億円のマイナスとなった。

業務純益は12億円減の151億円と減益となったが、一般貸倒引当金の算定方法を保守的に変更したことが要因。同繰入額と債券損益を除いたコア業務純益は34億円の増益だった。

預金の期末残高は1469億円増の6兆763億円。貸出金残高は3397億円増の4兆9109億円。自己資本比率は単体ベースで同0・01ポイント低下の12・22%。不良債権の状況は26億円増の673億円。

有価証券の評価差額は日経平均株価が一時4万円を超えるなど株式や投資信託の評価差額が増えたことで、2264億円と倍増した。

令和7年3月期の連結業績予想(通期)は経常利益が10・7%増の222億円、純利益は9・2%増の156億円を見込む。