盲学校児童生徒が触れて学ぶ 生き物の剥製に 県総合博物館で

【伊勢エビの模型を触る児童(中)=津市一身田上津部田の県総合博物館で】

【津】三重県立盲学校(津市高茶屋4丁目)の小中学部児童・生徒6人が10日、同市一身田上津部田の県総合博物館を訪れ、同館収蔵の剥製や模型などに触れて海や山の生き物を学んだ。

同校と同館は児童生徒が来館して資料に直接触れる触察学習や学芸員による出張講座などで平成28年から交流している。

児童は学芸員から「生き物に触るときは頭を探してお尻にかけて優しくなでる」と助言を受けた後、国語の授業で学ぶ物語「スイミー」に合わせ、イワシの模型やアオウミガメの剥製、実物のサンゴなど海の生物を触り、「すごい」「堅い」「カリッとする感じ」などと感想を口にした。

開催中の企画展「パール 海の宝石、神秘の輝き」に合わせた体験では真珠を作るアコヤガイやマベガイに触れ、本物の真珠とビーズの手触りを比較した。

6年の伊東鈴奈さん(11)は「博物館は触ったことのないものに触れるから楽しい」。小学部2年担任の岩本真抄教諭(52)は「盲の子は空や海のものをイメージしづらいので博物館で触ることで『これ』という感覚を得られる」と意義を話した。