能登地震義援金や介護施設に寄付 亀山「みつまた愛する会」

【櫻井市長(中央左)に義援金を手渡す松井会長(同右)と会員ら=亀山市役所で】

【亀山】三重県亀山市野登地区住民らが中心の市民団体「みつまたを愛する会」の松井隆幸会長(71)と会員10人は8日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、能登半島地震の被災者らへの義援金5万円を櫻井市長に手渡した。市は預かった義援金を日本赤十字社に送付するという。

同会は、同市安坂山町の新名神高速道路高架下でミツマタを植樹し、「天空の森」を目指す「天空の森みつまたウォーキングツアー」の開催などイベントなどの収益金の一部を被災者らへの義援金とした。

松井会長は「いまなお避難所生活をしている人らへの手助けになれば。一日でも早い復興を願っている」と話した。

櫻井市長は「松井会長ら皆さんの被災者らへのご厚意に感謝します」と礼を述べ、「亀山の地域資源『ミツマタ』への取り組みが、未来に継承されることを願っている」と話した。

また、同会は同日、同市若山町の生活介護事業所「つくしの家」(豊田悦子所長)を訪れ、イベントなどでの収益金の一部10万円を寄付した。

【豊田所長(左)に目録を手渡す松井会長=亀山市若山町の「つくしの家」で】

つくしの家では、日中活動を身に付けるため、コミュニケーションを習得する居場所として10―50代男女計33人が通所している。

松井会長は「福祉に役立ててもらおうと会員17人全員が了承した」、豊田所長(60)は「皆さんの思いに感謝します。有効に活用させていただく」と語った。