「tupera tupera」がデザイン 子どもお木曳ロゴ制作 伊勢御遷宮委員会・三重

【「tupera tupera」がデザインを手がけた「子どもお木曳ロゴマーク」(伊勢御遷宮委員会提供)】

【伊勢】伊勢神宮(三重県伊勢市)の第63回式年遷宮に関連する民俗行事「お木曳(きひき)」に向け、官民でつくる「伊勢御遷宮委員会」はこのほど、子どもお木曳ロゴマークを制作した。カラーとモノクロの2種類があり、Tシャツやステッカーなど子ども向けの啓発品やポスター、看板などに活用する予定。

お木曳は、遷宮のための御用材を神域に運び入れる伊勢の民俗行事で、令和8、9年に予定されている。お木曳を担う奉曳(ほうえい)団では近年、少子高齢化などによる担い手不足が課題となっており、次世代を担う子どもらに行事を知ってもらい、参加につなげようと委員会がロゴマーク制作を企画した。

デザインは、絵本を中心に幅広い分野で活動する2人組ユニット「tupera tupera」(ツペラツペラ)が手がけた。メンバーの亀山達矢さんは市出身で、お木曳への参加経験もあるという。

円形のロゴマークには、木やりの時に振る「采(ざい)」や扇子を持った人たちを配し、奉曳する御用材を正面から描くことで、躍動感とインパクトのあるデザインに仕上げた。

亀山さんは「小学生の頃に特別な行事としてワクワクした気持ちでお木曳に参加したのを覚えている。このロゴマークで親しみを持ってもらい、たくさんの子どもたちに参加してほしい」とコメントした。

委員会の上嶋昭裕さんは「ロゴマークを活用し、子どもたちの参加につなげたい。お木曳に向けた準備も進めていきたい」と話した。