シャクヤク5万株咲き始める 東名阪・鈴鹿IC西側、畑彩る濃いピンク 三重

【「見頃はゴールデンウイーク明け以降」と話す伊藤社長=鈴鹿市長沢町のシャクヤク畑で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市長沢町の東名阪自動車道鈴鹿インターチェンジ西側にある約2万5千平方メートルのシャクヤク畑で、シャクヤクの花約5万株が咲き始めた。そのうち約2万平方メートルを一般公開しており、見頃は7―20日ごろを見込む。

期間中は鉢植えや切り花の販売などがある。入場料はないが、募金箱を設置し、管理協力金を呼びかける。駐車場は1台千円。雨天中止。

シャクヤクはボタン科の多年草。根は漢方薬原料として使用するほか、花や葉は消臭・抗菌作用がある。

畑は同市追分町の植木栽培・販売業イトウグリーン(伊藤哲男社長)が管理。約10種類を農薬や化学肥料不使用で栽培し、医薬品などを製造販売する伊勢くすり本舗(本社・伊勢市二見町)が根や花びらを使った商品化に取り組んでいる。

2日は早咲き品種が濃いピンク色の花を咲かせ、畑に彩りを添えていた。

イトウグリーンの伊藤哲男社長(78)は「開花は昨年より1週間から10日ほど遅いが、花の状態は良好」と話した。