宗広公しのび、参列再開 津・結城神社で春の例祭 三重

【舞楽「蘭陵王」の奉納を見守る参列者ら=津市藤方の結城神社で】

【津】南北朝時代に南朝方として戦い、建武新政に貢献した結城宗広公(1266―1339年)をまつる三重県津市藤方の結城神社(宮﨑吉史宮司)で1日、春の例祭が執り行われた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、令和2年以降の例祭は神職のみで行っていたが、今年から通常通り斎行した。全国各地から集まった結城宗広公の子孫らからなる結城同族会のほか、県内外の神社関係者、地元選出の県・市議会議員、地元企業代表者など約100人が参列した。

例祭では、楽師の奏でる雅楽に合わせて御扉が開かれると、神前に山海の幸などの神饌が捧げられ、宮﨑宮司が祝詞を奏上した。その後、舞楽「蘭陵王」の勇壮な舞いが奉納された後、参列者らが玉串をささげて宗広公をしのんだ。