市消防団に学生団員発足 鈴鹿医療大25人に辞令交付 三重

【石田団長(右)の前で宣誓する学生団員代表の橋本さん=鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市はこのほど、市消防団(石田久雄団長)に大学生で構成する機能別団員としての学生団員を発足。27日、同市飯野寺家町の市消防本部で発足式があり、同市の鈴鹿医療科学大学保健衛生学部救急救命学科の25人が辞令交付を受けた。

地域防災力の充実強化を図るのが狙い。同大学からの提案を受け、今月1日に発足した。

学生団員となったのは2年生11人、3年生14人。内訳は男子19人、女子6人。今後は応急手当の普及や防火防災の啓発活動に取り組むほか、災害時は救護所などにおける支援活動などを予定している。消火活動はしない。

発足式には関係者約70人が参加。石田団長が、1人ずつ順番に辞令書を手渡した。学生団員代表として、3年生の橋本樹さん(20)が「若い世代の行動力を生かし、地域防災力の向上につなげていく」と宣誓した。

末松則子市長は「探求心、発想力、行動力を遺憾なく発揮して」、豊田長康学長は「かけがえのない貴重な経験になる」とそれぞれあいさつ。

石田団長は「学生団員としての基本ルールとマナーを習得してほしい」と訓示した。