樹齢200年のフジ見頃 太巖寺、25日から「藤まつり」 亀山・三重

【見頃を迎えた樹齢約200年の長尺のフジの花=亀山市住山町の太巖寺で】

【亀山】樹齢約200年の長尺のフジの花で有名な三重県亀山市住山町の太巖寺「通称・ふじの寺」(小林菅美住職)で、藤棚から垂れ下がった約1・2メートルの紫色のフジの花が見頃を迎えている。

同寺では25―5月1日、檀家(だんか)有志らが主催し「藤まつり」を開く。午前9時―午後5時。境内への入場は、協力金として一人(高校生以上)200円。

同寺は奈良時代に開創。東海地方では同寺と、岐阜県羽島市の「竹鼻別院」、愛知県江南市の「蔓茶羅寺」の3寺が藤寺として有名。

祭り期間中、涅槃図(ねはんず)のほか、太巖寺住職が代々受け継ぎ本堂に安置している、多くの幸福をもたらすという石像「おたやん」を一般公開する。また、市観光協会が27、29日、同市ブランド認定商品の和菓子や亀山紅茶などを販売する。

小林住職は「今年は例年に比べて開花が遅かった。関係者らと今週末の花の状況を見て、祭り期間を若干延ばすことも考えている」と話した。