特殊詐欺被害を未然に防ぐ 四日市のローソンに感謝状 三重

【中西署長(左)から感謝状を受け取るビスンケさん、高木指導員=四日市市新正の四日市南署で】

【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(中西通署長)は23日、同市ときわのローソン四日市ときわ1丁目店の高木一也店舗指導員(36)とネパール人店員のビスンケ・カジラムさん(26)に感謝状を贈呈した。

4月5日午後7時半ごろ、60代の男性が来店し26万円分のギフトカード購入を申し出た。特殊詐欺ではと不審に思ったビスンケさんが別店舗に居た高木指導員に連絡、高木指導員がすぐに警察に通報し、適切な連携で被害を未然に防いだ。

署員が男性に事情を聞くと、パソコン画面にウイルス感染と出て、連絡するとマイクロソフトのサポートセンターにつながりギフトカード購入を指示されたという。男性は、その時点ですでに他店舗で75万円のギフトカードを購入し、被害に遭っていた。「特殊詐欺は知っていたが、まさか自分がだまされるとは。注意してほしい」と話したという。

贈呈式で、中西署長は「適切な機転によって被害拡大を水際で食い止め警察活動に寄与された」と感謝状を手渡した。高木指導員は「パニック状態のお客様の説得は難しく、普段から疑わしい時はすぐに警察に通報をと指導している。今後も徹底したい」と話していた。