伊勢のビール、国際審査会で2銘柄金賞 二軒茶屋餅角屋本店

【国際審査会金賞の2銘柄を手に笑顔をみせる瀬田工場長=伊勢市下野町の同社下野工場で】

【伊勢】三重県伊勢市の二軒茶屋餅角屋本店が手がけるクラフトビールブランド「ISEKADO」の看板商品「ペールエール」と、黒ビール「なま角スモークオイスタースタウト」の2銘柄が、国際的なビール審査会「インターナショナル・ブルーイング・アワード」で、最高賞の金賞をダブル受賞した。

審査会は、英国で3月に開催。「ビール界のオスカー」とも称される歴史ある審査会で、アルコール度数や製法などで分かれる各部門に、世界の138の醸造所から、約600銘柄が出品された。

金賞となった「ペールエール」は、同社が1997(平成9)年の創業以来つくり続ける人気銘柄。フルーティーな香りと旨み、すっきりした飲み口が特徴で、金賞受賞は3度目となる。

「なま角スモークオイスタースタウト」は、鳥羽市浦村産のカキと燻製(くんせい)モルト(麦芽)を原料にした黒ビール。1月に発売した限定銘柄で、燻製の香ばしい香りとカキの風味が広がる。

同社の銘柄が金賞を受賞するのは、4大会連続となり、日本のメーカーとしては初の快挙という。工場長の瀬田一帆(かずほ)さん(27)は「目指すのは『日本のビールをおもしろくする』こと。定番商品により磨きをかけながら、今までにない新しいビールを世に出せるよう、研究、開発に力を入れたい」と話した。

金賞のペールエール(税込460円)とスモークオイスタースタウト(649円)は、市内の直売店や、オンラインショップで購入できる。