稚アユ「大きく育って」 児童ら大内山川に放流 大紀町・三重

【稚アユの放流を体験する児童ら=大紀町大内山で】

【度会郡】三重県大紀町大内山の伊良野橋下の大内山川で17日、大紀小学校の児童50人が稚アユの放流を体験した。

5月11日のアユ友釣り解禁に向け、大内山川漁業協同組合(渡邊典浩組合長)は町内を流れる宮川最大の支流、大内山川に3月末から4回に分けて約22万匹を放流。川や生き物に関心を持ってもらい川の文化を次世代に継承しようと、地元の小学生や福祉作業所の利用者らを対象に放流体験を行っている。

この日は、伊良野橋下の大内山川に放流した約5千匹のうち約2千匹を児童らが放流。1―6年生が2班に分かれ、バケツに入った体長約10センチの稚アユをゆっくりと川の流れの中に放った。児童らは、アユの一生や同漁協が取り組むカワウの食害対策などを学び、ホースを使った放流も見学した。

6年の伊藤維花さんは「貴重な体験をさせてもらった。元気に大きく育ってほしい」と話した。