白子・名張、合同チームで県大会 エース原動力に善戦 高校野球春季三重県大会

【津田学園―白子・名張 合同チームを引っ張った(左から)白子の森川惺、名張の坂下の両主戦=四日市球場で】

地区大会を勝ち抜いたチームで争われる春の高校野球県大会で、中地区代表の白子・名張連合チームが、県内地区割りを現行の3地区(北、中、南)に再編後、初めて合同チームで県大会へ。13日の1回戦では桑名西を退けて、ベスト16入りした。

「(単独でも)だいぶ前から(春の)県大会に行けずにいた。何とか県大会に行こうと」と話す白子主戦の森川惺。昨年夏、県大会で初戦敗退した後、合同チームでの活動がスタート。昨年秋は地区代表決定戦で敗れたが、今年春は第2次予選を粘り強く勝ち上がり、最後の枠に滑り込んだ。

原動力になったのは両校の3年生エース。桑名西戦でも、緩急をつけた投球で相手打者を巧みにかわす白子の森川惺、スリークオーターから140キロ台の直球を放つ名張の坂下の両右腕の継投で1点差ゲームをものにした。

ベスト8を懸けた2回戦では北地区1位校の津田学園にコールド負けしたが、合同チームを率いた古川・白子監督は「(シード校の津田学園が)本気で戦ってきてくれたのは財産」。

桑名西戦で最高球速を141キロに更新した坂下は「津田の打者は甘いところに入るとすぐ振ってくる、そこがすごかった」。「夏は単独で大会に出られるようにして、1勝1勝できるよう頑張って行く」と表情を引き締めた。