2024年4月14日(日)

▼さすがに官僚出身知事、それも、国土交通省だけのことはある

▼同省が3月に制度を創設したばかりの「日本版ライドシェア」(自家用車活用事業)を、今夏にも志摩市内で実証的に運用するという意向を一見勝之知事が示した。イタリア・ミラノで開催中のG7(主要7カ国)交通大臣会合に出席している斉藤鉄夫国交相とのオンライン対談で明らかにした

▼手際のよさは官僚仕込み、舞台設定の派手さは、政治家としての進化を物語っていようか。もっとも、一見知事がライドシェアに意欲を見せたのは昨年6月に志摩市内で開いたG7三重・伊勢志摩交通大臣会合がきっかけだ。同12月の知事会見で、同会合の成果としてライドシェアを語った

▼都市部と観光地、交通空白地を分けて制度を検討するよう全国知事会に提案。同会は提案を踏まえ要望書を国に提出している。庁内に検討会の設置も示唆していたが、その検討結果はオンライン対談では話題になっていない

▼要望ではまず観光地を対象とし、タクシー会社を運営主体に、タクシー車両を活用して、人材を一般人に求める仕組みを想定している。その際の事故・犯罪の発生についての懸念も示した。また、交通空白地の自家用車、個人運転手の活用に、柔軟な制度設計も要望している。志摩市での試行は観光地様式になるのだろうが、夜間運行だけで採算に問題はないか

▼夜間観光への整備も求められることになるが、同市のテーマパークなどと一体で進めることになるのだろう。むろん、手際よく調整済みに違いない。