20日から「源氏物語と斎宮」展 明和町の歴史博物館

【斎宮歴史博物館の春季企画展「源氏物語と斎宮」のチラシ】

【多気郡】斎宮歴史博物館は20日から、三重県明和町竹川の同館特別展示室で開館35周年記念春季企画展「源氏物語と斎宮―王朝のきらめき 光る君の栄華―」を開く。会期は6月2日まで。観覧料は一般300円、大学生240円、高校生以下無料。

企画展では源氏物語に描かれた斎宮と斎王を切り口に、歴史上の斎王とのつながりや、平安時代の貴族の日記に記された斎王の儀式、紫式部の人物像などをひもとく。

同館が開館してから体系的に収集してきた源氏物語関連資料の全容を公開。紫式部ら平安・鎌倉時代の女性歌人36人の画像と歌を色紙にした江戸時代中期の「女房36歌仙図画帖」や、桃山時代の「源氏物語図色紙貼交屏風(はりまぜびょうぶ)」(県指定有形文化財)など43件を出品する。

学芸員の展示説明会は4月27日と5月19日のいずれも午後1時半から。

NHK大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を担当した倉本一宏国際日本文化研究センター教授の記念講演会「紫式部 その三つの人生」を5月18日午後1時半から、オンライン配信する。倉本教授は津市出身で「紫式部と藤原道長」の著書がある。参加無料。申し込み方法は同館ホームページに掲載する予定。

また、NHK大河ドラマ「光る君へ」全国巡回展が5月28日から6月2日まで、同館エントランスホールであり、ドラマの衣装や小道具、出演者のサイン色紙、照明の世界が体験できるジオラマセットなどを展示する。NHK津放送局主催。入場無料。