釈迦の誕生、甘茶と花で祝う 津の浄明寺で「花まつり」 三重

【花で飾られた本堂で釈迦の像に甘茶をかける世話方=津市一志町波瀬の浄明寺で】

【津】釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」が8日、三重県津市一志町波瀬の真宗高田派浄明寺であった。本堂中央に釈迦の花御堂を置き、檀家(だんか)から寄せられた花々を飾った。

釈迦の誕生日の4月8日に毎年実施しており6年ほど前から世話方の田中美千子さん(76)を中心に檀家の女性が庭の花を飾っている。

花御堂の周囲にはツバキ、クリスマスローズ、ボタンなど色とりどりの花が並んだ。

朝から灌仏会の読経があり、訪れた信徒は釈迦の誕生の際甘露の雨が降り注いだ言い伝えにちなみ、像に甘茶をかけて念仏を唱えた。

花まつりに合わせたフラワーアレンジ講座もあり、指導した田中さんは「盛大に花で祝うことでお寺に人が集まる。皆さんが寄って下さるのは楽しい」と話した。