二の丸平櫓跡や外堀跡巡る 津城を学ぶイベントに65人 三重

【深見さん(左端)の説明を地図で確認する参加者=津市内で】

【津】津城と津藩祖藤堂高虎公を学ぶイベント「津城をもっと城(知ろ)にい!」(安濃津ガイド会主催)が「城の日」の6日、三重県津市内であった。県内外の65人が、ガイドの案内で津城を囲む12の二の丸平櫓(やぐら)跡や外堀跡を巡った。

参加者は5班に分かれ、西丸之内、東丸之内、大門、京口の約3キロを城下町の地図と比べ歩いた。

同会ガイドで日本城郭検定1級の深見和正さん(63)は評定所北櫓跡で「評定所の後が裁判所になっている」、藤堂仁右衛門丑寅(うしとら)櫓跡で「丑寅の方角は鬼門とされた」「伊勢街道の旅人に格好良く見せるため壁は白色」などと説明。

土地の高低差や斜めになった道路など、土塁や堀の痕跡を示しながら歩き「津城本丸は正方形だが二の丸は五角形なのは敵を惑わすためで、高虎の築城の特徴」と述べた。

愛知県安城市から手作りの甲冑(かっちゅう)姿で参加した北山悠樹さん(13)は「高虎はどの主君にもしっかり仕えた生き様が格好いい。どう築城したかも知れて楽しかった」と感想を話した。