三重県民功労者に7人 元県議会議長の中村氏ら

一見勝之三重県知事は2日の定例記者会見で、県の発展に貢献した人に贈る今年の県民功労者として、元県議会議長の中村進一氏(76)=伊勢市=ら7人を選んだと発表した。

県によると、中村氏は地方自治功労での受章。伊勢市職員を経て、平成7年4月の県議選で初当選。昨年4月まで7期28年間を務め、正副議長を歴任した。

教育功労には県ユネスコ連絡協議会理事長の谷岡經津子氏(81)=津市、保健衛生功労には美容業で県美容業生活衛生同業組合理事長などを務めた油屋藤夫氏(78)=伊賀市=を選んだ。

農業功労は中林牧場社長で元県指導農業士の中林正悦氏(76)=伊賀市、商工業功労と観光産業功労は県中小企業団体中央会理事で観光旅館福寿荘社長の木村圭仁朗氏(82)=志摩市=が受けた。

伊賀地区少年警察協助員協議会長の宮谷則夫氏(77)=伊賀市=は青少年育成功労、元名張市消防団長で県消防協会長も務めた岩木政己氏(71)=名張市=は消防功労を受章した。

県民功労者表彰は各界で模範となる県民に贈る最高位の知事表彰として昭和40年に制度化し、60回目。今回を含めた受章者は605人、8団体となる。16日に県庁講堂で表彰式を開く。

一見知事は会見で、受章者らを「県の発展に貢献され、輝かしい功績をお持ちの方々」とたたえた上で「引き続き県の発展のために尽力していただきたい」と述べた。