生活課題多様化、相談窓口4月1日開設 鈴鹿市役所に市社協 三重

【窓口開設に向け、看板の設置位置を調整する職員ら=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市と市社会福祉協議会は4月1日、市民の複雑化、多様化する生活課題に重層的に対応するための相談窓口「市社会福祉協議会 くらしサポートセンター」を同市役所に開設する。

窓口は市健康福祉政策課に設置。市社会福祉協議会の職員10人も常駐し、両者が一体的に対応することで、生活相談支援体制の強化を図る。

生活困窮者の自立支援を中心に対応するとともに、どこに相談すればいいのか分からない福祉の困りごとにも対応していく。

従来は個々で対応してきたが、制度のはざまで支援が届きにくいケースが増加しており、関係機関との連携を図ることで、利便性が向上するとともに、総合的な支援ができるようになる。

29日は窓口付近に周知看板設置する作業などがあり、くらしサポートセンターの廣田祥基所長は「不登校や引きこもりの子どもと高齢の両親の問題など、課題が複雑に絡み合っていることも多い」と事例を挙げ、「孤立化を防ぐことが大切。誰に話していいか分からないことも、相談に来てもらうことで、順序立てて課題を整理していくことができ、解決にもつながりやすい」と話した。