鈴鹿サーキットの花壇植え替え 四日市農芸高生ら、F1観戦客もてなし 三重

【花壇に花を植える生徒ら鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで】

【鈴鹿】4月5日の「F1日本グランプリレース」開幕を前に、会場となる三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで25日、四日市河原田町の県立四日市農芸高校農業科学科施設園芸コースの2年生13人が、花壇の花を植え替えた。

グランドスタンド前の花壇は縦約3メートル、横約10メートルの大きさ。レース観戦客へのおもてなしとして、同コースの生徒が毎年、授業の一環で花壇づくりに取り組んでいる。

今回の花壇のデザインは、同コースの丹後美優さん(17)が制作した。同学科の38人が1人1点ずつアイデアを出し、サーキット側が選んだ。

チェッカーフラッグの絵と「2024」「SUZUKA」の字が入ったデザインで、マリーゴールド、パンジー、ナデシコの花1295株で表現。マリーゴールドとパンジーの花は、生徒らが種から育てたという。

この日は小雨が降る中、生徒らが花の向きや大きさなど、個体差に配慮しながら全体のバランスを考え、デザイン画に沿って赤や白、オレンジ色などの花の苗をポットから地面に植え替えた。

熱心に作業していた矢野遥さん(17)は「レースを見に来たみんなに思い出になる写真を撮ってもらい、楽しんでもらえたらうれしい」と話していた。