リニア駅や防災で討論 「明日の三重・亀山を考える」シンポに500人

【パネル討論に臨む櫻井市長(右端)と一見知事(中央)ら=亀山市東御幸町の市文化会館で】

【亀山】一見勝之知事と櫻井義之市長を招いたシンポジウム「明日の三重・亀山を考える」(同実行委員会主催)が12日、三重県亀山市東御幸町の市文化会館で開催され、市民ら約500人が聴き入った。

シンポジウムは二部構成で、前半が「明日の三重を拓く」と題した一見知事の基調講演、後半は知事、櫻井義之市長が出演しパネル討論があった。

パネル討論は、三十三総研の伊藤公昭副社長がコーディネーターを務め、防災▽リニア中央新幹線三重県駅開業▽未来の県・亀山市―の3項目について、現状や課題など意見を出し合った。

この中で、リニア中央新幹線三重県駅について一見知事は「三重は、三大都市圏を結ぶ『日本中央回廊』の一部をこなすことが想定される。リニア効果を県内全域に波及させ、県全体を飛躍的に発展させたい」、櫻井市長は「停車駅が、市内に決定したことは感慨深い。都市圏への劇的な時間便益効果により、多様な交流と産業、学術、研究機能等の進展に期待したい」と話した。

防災について知事は「県緊急派遣チームの派遣を制度化した。民間企業と包括協定を締結したことで、段ボールベッドの提供や仮設トイレの供給などの協力体制ができた。また、官邸危機管理室とのホットラインによる応援要請ができる関係を維持することも大事」と述べた。

櫻井市長は「耐震補強工事への補助金を、平成16年から実施し、公共施設や避難所など全施設60カ所の耐震化を完了している」といい「令和7年度末をめどに、通信の重層化に重点を置いた『防災情報伝達システム』を整備する」と話した。

未来の三重への思いについて、一見知事は「行政のリーダーとして、子どもたちが健やかに育ち、県民が安心、安全に『にこやかに暮らせる三重』を目指す」とした。

これに先立つ基調講演で、知事は、就任2年6カ月を振り返り、G7三重・伊勢志摩交通大臣会合の開催や、リニア中央新幹線早期開業に向け「県リニア基本戦略」を策定したことなどを紹介。

今後の課題として「能登半島地震の教訓を生かして、避難施設の整備や支援、市町との連携を一層強化する」とし、「エネルギーの高騰などに苦しむ中小企業支援の継続と、豊かな自然を生かした農林水産業の振興が急務だ」と語った。