セコム三重の落札資格を停止、中電など3社も 県が発表

社員が業務上横領容疑で逮捕されたとして、県は11日、警備会社「セコム三重」(津市寿町)に対し、落札資格を12日から2カ月間にわたって停止する措置を出すと発表した。

同社元社員の不殿翔太被告(23)=業務上横領罪などで起訴=は社員だった昨年12月、現金輸送車に現金を積み込む作業中に現金1千万円を横領したなどとして、逮捕、起訴された。

県は社員が業務に関する法令違反で逮捕されたことが、落札資格停止の要綱で定める「不正または不誠実な行為」に当たると判断。同社に委託している業務は契約を維持する。

また、事業者向けの大口ガス契約で談合を繰り返したとして、県は11日、中部電力(名古屋市東区東新町)など3社の落札資格を12日から1カ月間停止する措置を出すと発表した。

他の2社は、中部電力子会社の中部電力ミライズ(同)と東邦ガス(名古屋市熱田区桜田町)。3社は4日、公正取引委員会から独占禁止法違反(不当な取引制限)の認定を受けていた。