海外バイヤーらにすしPR 名古屋で「Mie Sushi Day」 百五銀と中経連

【寿司を手に取り生徒に話しかける参加者=名古屋市で】

百五銀行(杉浦雅和頭取)と中部経済連合会(水野明久会長)は七日、名古屋市中区のナゴヤイノベーターズガレージで、三重県産品の魅力を海外に発信するイベント「Мie Sushi Day」を開いた。在日外国人や海外に販路を持つバイヤーら約70人が、三重の食材を使ったすしの振る舞いや、県産品を提供する事業者との交流を楽しんだ。

日本食を代表するすしで三重を表現することが海外へのPRとして効果的と考え、イベントを企画。在日大使館や海外政府機関など12カ国と一地域の在日外国人を招待し、情報量が少ない三重の魅力を体感してもらうことで、輸出やインバウンドの促進につなげようと開催した。

中経連副会長の伊藤歳恭・百五銀行会長が英語であいさつし、「すべて三重の食材ですしをつくることで、新たなМie Sushiという価値観を生み出せるのではないかと思った」などと説明。

【県産品を英語で紹介する加藤さん=名古屋市中区のナゴヤイノベーターズガレージで】

地域産品のプレゼンテーションでは、司会を務める2018年ミス・ユニバース日本代表の加藤ゆうみさんが、三重の食材や酒、伝統工芸品の魅力などを英語で紹介した。

交流会では相可高校食物調理科の生徒が伊勢マダイや松阪牛など七種類のすしを握り、参加者へ振る舞った。参加者は生徒がすしを握る様子をスマートフォンで撮影したり、質問するなどして楽しんでいた。

会場では、食品や酒、伝統工芸品など県産品を30事業者が出展。出展者は身振りを交えながら熱心に商品を説明していた。

すしの調理を担当した相可高校食物調理科二年の加藤陽さんは「海外の人におすしを振る舞うのは今回が初めて。最初はすごく緊張したが、みんな楽しくこれまで頑張ってきた成果を発表できた」と話した。