厄落とし開運祈願 伊勢・松尾観音寺で初午大祭始まる 三重

【線香の煙で身を清める参拝者ら=伊勢市楠部町の松尾観音寺で】

【伊勢】厄除けで知られる三重県伊勢市楠部町の松尾観音寺で6日、初午(はつうま)大祭が始まった。7日まで。

同寺は約600年前、本堂が火災に見舞われた際、裏の池から龍神が現れ本尊を守ったという伝説があり、毎年3月の最初の午の日に、厄除けを祈願する大祭が開かれる。

初日は午前中雨となったが、参拝者らが境内で線香の煙を浴びて身を清めたり、本堂で祈祷を受け、一年の無事を祈願していた。厄払いの縁起物「ねじりおこし」や「猿はじき」などの屋台も並んだ。

寺では、2日間で約6万人の参拝者を見込んでいる。木造隆誠住職は「今年は寺の守り神である龍の辰年。お参りして厄を落とし、開運を祈願してほしい」と話していた。