川にカワニナ放流 津・榊原小児童ら、ホタル保全へ 三重

【カワニナを放流する児童ら=津市榊原町で】

【津】三重県津市榊原町の市立榊原小児童が6日、同町を流れる榊原川にホタルの幼虫の餌となるカワニナを放流した。同市久居地区の久居ライオンズクラブ(中尾眞一郎会長)と榊原温泉振興協会が地域の豊かな自然を守ろうと実施する事業。全児童25人が手分けしてカワニナ約3キロを川に放った。

同川にはホタルが自生しており毎年6月には多くの人が訪れる。放流に先立ち、津市の内山博司さん(62)がホタルの生態を紹介し「ゲンジボタルの幼虫は口から消化液を出してカワニナを食べる」や「成虫になってからは何も食べず、オスは3―6日、雌は6―14日で死ぬ」などと説明した。

児童は会員が事前に同川支流で採集したカワニナを紙コップに入れ、沈下橋から放流。3年の萩純怜さん(9つ)は「今日のカワニナを食べてホタルが元気に飛んでほしい」、6年の岡田流聖さん(11)は「ホタルのことをあまり知らなかったが短い寿命で今まで命を絶やしていなくてすごい」と感想を話した。