伊勢のホテルで消防訓練 はしご車出動 春の全国火災予防運動

【はしご車で逃げ遅れ者を救出する訓練=伊勢市二見町茶屋のホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩で】

【伊勢】春季全国火災予防運動(7日まで)に合わせ、三重県伊勢市二見町茶屋のホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩で4日、火災を想定した市消防本部との合同消防訓練があり、ホテル従業員と消防隊員計約40人が参加した。

訓練は、8階客室から出火し、けが人や逃げ遅れ者がいると想定。火災発生を知らせるサイレンやアナウンスが流れると、従業員らの自衛消防隊が駆けつけ、初期消火を試みた。消防へ通報し、宿泊客役を屋外階段など使って建物の外へ避難誘導。到着した消防隊員は、けが人を救助し、はしご車で8階ベランダの2カ所から逃げ遅れ者4人を救出した。

訓練後、山下佐喜男消防署長は「今後も、消火設備の使い方を確認し、防火意識を高め、有事には迅速に連携した行動を取ってほしい」と講評した。

同ホテルの大保良支配人は「火災予防が第一だが、万一の際はお客様の命を守るため、一秒でも早く行動できるよう、全ての従業員に徹底したい」と話していた。