認知機能低下予防へ「回想法」 亀山で認知症ミニ講座 三重

【認知機能低下予防「回想法」について講義する佐野所長(中央)=亀山市御幸町の市立図書館で】

【亀山】三重県の亀山市社会福祉協議会が事務局の「チームオレンジかめやま」は28日、同市御幸町の市立図書館多目的室で、「認知症とともに人と人をつなぐ回想法」と題した「認知症ミニ講座」を開き、市民ら18人が認知症について学んだ。

「チームオレンジかめやま」は、認知症サポーターステップアップ講座を受講し実践研修を受けた市民と、市、市社協が協働で令和2年に立ち上げた団体。認知症に関する普及啓発活動をしている。

この日の講座は、認定作業療法士で長太の寄合所「くじら」(鈴鹿市長太旭町6丁目)の佐野佑樹所長(35)が講師を務め、認知症の人が懐かしい話をきっかけに、自分らしさを再確認する「回想法」について講義した。

佐野さんは「数秒前の記憶がない人でも、昔遊んだことや小学校での思い出などの記憶は残っている」とし、「記憶の残存能力を生かすことで、認知機能低下予防につながる」と話した。