「ワークライフバランス」意識持ち実践を 男女共同参画推進へ、亀山で講座 三重

【ワークライフバランスについて講演する石垣さん=亀山市若山町の市青少年研修センターで】

【亀山】三重県の亀山市は18日、同市若山町の市青少年研修センターで、「私にとってのワークライフバランスは」と題して、「男女共同参画市民養成講座」を開き、30―70代の市民ら男女計25人が受講した。

ワークライフバランスとは、ワーク(仕事)とライフ(仕事以外の生活)の調和を図り、働き方を見直して、双方のバランスを実現することで働く人の生活の充実と成長を促し、企業や社会は活力と持続発展を実現することが目的。

市は令和4年3月、「第四次亀山市男女共同参画基本計画」を策定。基本施策として、「ワークライフバランスの推進」のほか、「働く場における男女共同参画の推進」などに取り組み、デジタルスキル向上とデジタル分野への就労支援として「キャリアアップ講座」を開講している。

この日の講座は、県男女共同参画センターの前所長で、「女性と仕事研究所」認定キャリアアドバイザーの石垣弘美さんが講師を務めた。

石垣さんは「昭和の時代は、男性は会社のために働く『企業戦士』、女性は家庭を守るという役割が根付いていた」とし、「これからの時代は、女性が社会で活躍し、多様な働き方、生き方が選択できる『ワークライフバランス』の重要性について、意識を持ち実践する時です」と促した。

【現在の満足度を自己評価する受講者ら=亀山市若山町の市青少年研修センターで】

受講者らは、仕事やお金、健康や遊び(余暇)のほか、家族、学びなど8項目について現在の満足度を自己評価した。また、5年、10年先について希望する生活をバランスシートに記入した。市文化課の松岡保範課長は「今回の講座を通じて、性別に関わらず、全ての人が生き生きと輝く男女共同参画社会を実現するための意識づくりを学ぶ機会となった」と話していた。