魚朱印、伊勢シーパラダイス販売 飼育員お手製 2月売り上げを能登に寄付

【タツノオトシゴとカエルの魚朱印を紹介する安部さん。2、3月限定の魚朱印(左)もある=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」で、タツノオトシゴやカエルをモチーフにした「魚朱印」の販売が始まっている。飼育員の安部瑞貴さん(30)がデザインを考え、消しゴムに手彫りしたスタンプを押すオリジナルの魚朱印は、A6サイズで一枚300円(税込み)。

全国各地の水族館が個性豊かなデザインの魚朱印を発行し、来館記念として人気を集めていることから、同館も魚朱印を制作。辰(たつ)年にちなみ、同館が飼育種数日本一を誇るタツノオトシゴや、近くにある二見興玉神社で祭られている猿田彦大神の神使(しんし)とされ、同館でも展示しているカエルをデザインに取り入れた。

タツノオトシゴとカエルがそれぞれ1種類と、雄雌2匹のタツノオトシゴが向かい合い、ハート形になった2・3月限定デザインの計3種類が完成。「伊勢シーパラダイス」「来館記念」などの文字は、書道の得意なスタッフが担当した。

能登半島地震で被災した「のとじま臨海公園水族館」(石川県七尾市)を支援するため、2月の魚朱印売り上げ金全額を日本動物園水族館協会を通じて寄付するという。

安部さんは「今回初めて作ったがお客さんも喜んでくれている。今後も期間限定の魚朱印を考えていくので好きな方は集めていただければ」と話し、「2月の売り上げをのとじま臨海公園水族館への寄付に充てるので、ぜひ購入してください」と呼びかけていた。