拳銃自殺図った巡査を停職処分 三重県警

四日市北署内で自らの頭を拳銃で撃ち自殺を図ったとして、三重県警は16日、同署地域課の20代男性巡査を停職3月の懲戒処分とした。また、SNS(交流サイト)で知人の名誉を侵害する画像を送信した10代巡査など2人の処分を発表した。

県警によると、男性巡査は昨年2月、同署の男性トイレで、貸与された拳銃を使用して自らの頭を撃ち、一時意識不明の重体になっていた。県警は正当な理由なく拳銃を使用したとして、16日付で銃刀法違反(加重所持、発射)容疑で巡査を津地検に書類送検した。

巡査は同日付で依願退職した。巡査は会話ができる状態に回復。県警の聞き取りに「仕事が思うようにできず、上司との意思疎通ができていなかった」と話しているという。職場でのハラスメント行為などは確認されなかった。

また、県警は知人女性の画像を無断使用してわいせつな画像を作成し、SNSで第三者に送信したなどとして、当時警察学校の学生だった10代巡査を本部長訓戒とした。先月26日付。巡査は同日付で依願退職した。

児童図書をフリマアプリで転売して約11万円の利益を得た県警本部に所属する40代警部については、副業を禁止する地方公務員法に違反したとして、同日付で本部長注意とした。

中西通首席監察官は「県民の信頼を損ねる行為で、深くおわびする。警察職員に対する処分が続いたことは誠に遺憾で、職員の業務管理や規律保持を徹底し、再発防止に努める」と話した。