2024年2月15日(木)

▼松阪地区広域消防組合の管理者を務める竹上真人松阪市長と松本芳昭消防長が相次ぐ職員の逮捕を受けて外部弁護士などによる調査結果を報告して、33人にのぼる大量処分を発表した。「洗いざらいにして再出発する。信頼回復に向けて一歩踏み出す」(竹上市長)

▼にわかには信じがたい中身だ。強盗や詐欺などの疑いで逮捕者を出していた。万引もあった。職員約300人。不心得者はいようと思ってはいたが、“逮捕予備軍”ともいうべき職員が実に多いことが調査の結果分かった

▼パワハラやセクハラが実に横行しているらしい。消防の階級制に実感はないが、訓練中にヘルメット越しに頭を手でたたき、太ももを蹴る警防中隊長、下半身を露出して同僚複数に見せつける分署長、食べ切れない量の食事を食べさせようとした分署長ら。いずれも分別ある50歳前後というからあきれる。昨日今日の出来事ではないのではないか

▼一昨年は強盗や詐欺事案とともに広域消防組合の風土が問題となった。先輩から金を貸してくれと頼まれ、自身が窮するケースで、竹上市長は「消防は上下が厳しく、かなり少数で、閉ざされた組織。組織に対する不満や見聞きする事柄を聞き取る」。職場で金銭の貸し借りがまかり通っていて、いいはずはない

▼仮眠室で性行為をしたとして男女が減給処分になったのは、2年前だったか。たがが緩んでいることが、組織に染み渡っていたのだろう。33人の“大量”処分が果たして効果を上げるか

▼どんな研修が、実行されるかだろう。