亀山市直営の中学校給食を 市民団体が7907人分署名提出 三重

【伊藤代表代理(左)から7907人分の署名を預かる中原教育長=亀山市役所で】

【亀山】三重県の亀山の市民団体「亀山の学校給食を考える会・じゃがまる会」(曽我部まゆみ代表)の会員ら7人は13日、亀山市役所に中原博教育長を訪問し、市直営の中学校給食の実現を求める7907人分の署名を、同会の伊藤有美代表代理(40)が中原教育長に手渡した。

同会は、昨年12月から約2カ月間署名活動をした。令和2年9月には、9525人分の署名を提出している。

市内3中学校の学校給食は現在、亀山中と中部中の2校は、弁当と給食を選ぶデリバリー方式を、関中は給食センターで学校給食を実施している。

市教委はこれまで、亀山中と中部中の給食について、市内に給食センターを建設する方向で検討を重ねてきたが、資材の高騰などにより建設費が膨らむことから断念。民間企業への外部委託による食缶方式の給食で2校の全員喫食制に方針を決めた。令和8年の2学期から実施する準備を進めている。

伊藤代表代理は「民間企業への委託は、市場や経営状況に左右される懸念もあり、自治体が直営で責任を持ち、安定的に運営することが望ましい」とし、「市内全ての生徒に格差のない学校給食を願っている」と訴えた。

中原教育長は「生徒の全員喫食を早期に実現するため、外部委託による食缶方式とし、今後は2校の受け入れ体制の整備や事業者選定の準備を進める」と理解を求めた。