児童ら障害者への理解深める 伊勢の有緝小で出前授業

【市職員やぎゅーとら社員から障害について教わる児童ら=伊勢市の有緝小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の有緝小学校で8日、障害がある人への理解を深める出前授業が開かれた。4年生約65人が、障害について考え、自分たちにできるサポートを学んだ。

市が平成30年度から市内の小学校で実施している「障がい者キッズサポーター養成講座」。市職員と地元のスーパー「ぎゅーとら」の社員が講師を務めた。

授業で市の職員は、障害者が生活の中で感じる困りごとを説明し、障害の有無や年齢にかかわらず、誰でも使いやすいように設計されたユニバーサルデザインのトイレや文房具、遊具などを紹介した。ぎゅーとらの担当者は、援助が必要な買い物客に使ってもらう「ヘルプマーク」シール付きの白い買い物かごを導入していることを紹介し「困っている人がいたら、進んで声をかけ、優しい言葉でサポートしよう」と呼びかけた。

参加した杉原柑那さん(9つ)は「教わったことを大事にして、困っている人がいたら手助けしたい」と話していた。