移動テーマに国内初の国際展覧会 南伊勢町の伊勢現代美術館 海外や日本の作家6人が出展

【海外や日本の作家6人が「移動」をテーマに制作した作品が並ぶ会場=南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で】

【度会郡】三重県南伊勢町五ケ所浦の伊勢現代美術館で、ドイツやコロンビア、日本の作家6人による国際協同展覧会「HOW TO STAY」が開かれている。3月24日まで。火、水曜日と2月15日、3月18日は休館。

同展は20─30代の作家6人がそれぞれの居住地や出身地を巡回し、「移動」について考える展覧会プロジェクトの3回目。これまではドイツで行われ、日本では初めての開催となる。

人生の過渡期にいる人々へのインタビューをまとめたパラグラフとその人物の写真を並べ、個人の移動と心の動きに焦点を当てた作品、サイコロや布などを使い、作家自身が直面した文化や言語の違いによる混乱を占いをモチーフに考察した作品、写真技法のサイアノタイプにより、テーブルクロスに印画した家族の思い出の品と現物を組み合わせ、家族の過去と現在を交差させた作品などが並ぶ。

同展事務局の作家は「この作品を通して個人レベルから世界レベルまで移動について考えるきっかけになれば」と話していた。

入館料は一般700円、中高大学生500円、小学生以下無料。問い合わせは同館=電話0599(66)1138=へ。