飲食店開業「イメージできた」 津の専門学校でセミナー 三重

【生徒に助言する横山氏(右から2人目)=津市大谷町の三重調理専門学校で】

【津】三重県信用保証協会は2日、津市大谷町の三重調理専門学校で「創業セミナー」を開いた。中小企業診断士の横山博昭氏らによる講話や起業した卒業生による体験談があり、1年コース、2年コース計34人が聴講した。

両者は昨年8月に創業・起業に関する連携の覚書を締結。創業機運の醸成を図ろうと同セミナーを開いた。

講話では横山氏と同協会の職員が、自己資金に借り入れを加えることで事業規模が大きく、スタートが早く切れることや、借り入れ債務を保証する同協会の役割を紹介した。

生徒は8グループに分かれ、実際に飲食店を開く設定で食の種類や店のコンセプト、必要な設備の価格などをシミュレーションした。

齋藤睦人さん(19)は「独立は『できればしたい』ぐらいだったが、どんな店にするか、いるものは何かを考えてイメージができた」と感想を述べた。

体験談は同校出身で昨年11月に祖父の和菓子店「甲子軒」(松阪市飯南町)を事業承継した星野美沙希さん(27)が、同校時代の経験や創業に至る経緯を話した。