「北浜の文化、自然守りたい」 小学生ら伊勢市長に学習成果発表 三重

【鈴木市長を前に地域学習や活動の成果を発表する北浜小の6年生ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の北浜小学校の児童らが29日、北浜地区の活性化に向けて取り組んだ地域学習の成果を、伊勢市役所で鈴木健一市長に発表した。

将来地域を担う子どもたちに主体的にまちづくりに関わってもらおうと、北浜地区の住民組織「北浜まちづくり会議」が学校と連携して今年度立ち上げた「こども委員会」活動の一環。6年生22人が4グループに分かれ、総合学習の授業で地域の歴史や文化、自然環境を学び、住民と交流しながら校外学習や地域活動に取り組んできた。

住民と全校児童がごみ拾いをしながら地域を巡るウォークラリーを企画した班は、活動の様子を紹介し「中学生になっても北浜のために活動したい」と発表。地区の歴史や伝統行事「お頭舞」などを調査した班は「素晴らしい伝統があるが、高齢化などの課題もある」と報告した。学校の歴史調べや、地域を題材にした紙芝居づくりなどの活動紹介もあった。

鈴木市長は「地域の人に学びながらできることを考え、実践した経験は一生の宝物。今後の糧にしてほしい」と話した。代表の濱口響生君(12)は「地域について、知らないことが多くてびっくりした。北浜の豊かな文化、自然を守っていきたい」と話していた。