新型コロナ、前週比5%増 三重県内感染状況、専用病床追加確保へ

三重県は30日、先週(22―28日)の新型コロナウイルス感染状況を公表した。県内の1医療機関あたり新規感染者数は平均で16・6人。前週比で5%増加した。

県によると、1医療機関あたりの新規感染者数は10週連続で増加。前週に続いて10人を上回っている。1日あたりの新規感染者数は、前週より100人多い1100人と推計される。

一般病床と専用病床の入院者を合計した30日現在の「在院者」は369人で、前週同一曜日比で48人増加。10週連続で増加している。重症者は前週と同じ3人となっている。

在院者が病床確保計画に定める368人に達したことを受け、県は31日に病床確保フェーズを「1」から「2」に引き上げる方針。前週に続き、追加で専用病床を確保する。

保健所管内別の1医療機関あたり感染者数は、桑名30・1人▽四日市12・9人▽鈴鹿20・9人▽津15・73人▽松阪11人▽伊勢12・73人▽伊賀13・25人▽尾鷲20人▽熊野4・5人―となった。

県の感染症情報・検査プロジェクトチームは「増加率は低下しているが、引き続き増加傾向にあることに変わりはない。ピークがいつになるかも分からず、今後の状況を注視したい」としている。

また、複数の医療機関や高齢者施設、障害者施設で感染が拡大していると指摘。「重症化リスクの高い人らと会う際は、マスクや消毒などの対策を徹底してほしい」としている。