有効求人倍率1・26倍 昨年12月の三重県内、前月と変わらず

三重労働局は30日、昨年12月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1・26倍。有効求人数、有効求職者数ともに増加した。

同局によると、有効求人倍率の全国順位は二つ下げて26位。7カ月連続で全国平均を下回った。「改善の動きに一部で弱さが見られる」などとする判断は6カ月連続で据え置いた。

有効求人数は、前月比0・2%(65人)増の3万847人で、3カ月ぶりに増加。有効求職者数は0・4%(92人)増の2万4480人で、5カ月ぶりに増加した。

新規求人倍率は0・01ポイント減の2・01倍で、3カ月連続で低下した。新規求人は宿泊や飲食などの11業種で前年同月を上回りつつ、製造や建設などの7業種が減少しているという。

金尾文敬局長は雇用情勢について「有効求人倍率は引き続き高く、雇用情勢は悪化していない」としつつ、建設業については「資材の高騰などで求人を出す余裕がない事業所もある」と語った。