高校生と教員の書 三重県立美術館で県文化連盟展

【県内高校生の書道作品が並ぶ会場=津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで】

【津】第51回三重県高校文化連盟書道部門生徒・教員展が27、28日の両日、津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーであった。同展に向け制作した生徒116人と教員28人の作品計141点を展示した。

日頃の成果を発表する場として年1回開催。中国の著名な書家の草書や篆(てん)書作品の臨書や、力強い楷書などが並んだ。

教員は竜の伊勢型紙と「翔龍」の文字を組み合わせた額や自作の句の短冊など工夫を凝らした小品を出品した。

特設コーナーには昨秋県内であった近畿高文祭三重大会で展示した25校による合作「三重県本風信帖」を展示。空海の「風信帖」を臨書した縦約2・7メートル、横約5メートルの大作で、訪れる人の目を引いた。

県立久居高書道部顧問の松井千夏教諭は「古典を勉強すると自分の創作の参考になる。いろいろなものを吸収し表現の引き出しを増やしてほしい」と話した。