宇治山田商に吉報届くか きょう選抜高校野球出場校決定 三重

【春に向けて練習を行う宇治山田商業高校の選手ら=伊勢市黒瀬町の同校で】

第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕・甲子園)の出場32校を決める選考委員会は26日、大阪市内で開かれる。一般選考では30校を選出し、東海地区からは3校が選ばれる。昨年10月の秋季東海地区高校野球大会準決勝で、優勝の豊川(愛知)に5―6のサヨナラ負けを喫し、決勝目前で惜敗している宇治山田商(三重)には東海3枠目での選出の可能性が残されている。

堅実な守りから試合をつくって昨年秋の県大会で16年ぶりの優勝を果たした。東海大会は準々決勝の中京(岐阜)戦で16安打の猛攻を見せてベスト4入りしたが「攻撃は水物」と話す村田治樹監督は「内野の守備の要の伊藤大惺、中川春輝ら2年生を中心に粘り強く試合をつくるチーム」と評価する。

2008年以来2度目のセンバツ出場の可能性に向け、例年より紅白戦を多く行うなど実戦に近い練習を積んできた。「自分たちは選ばれる立場」と気を引き締める伊藤主将は「(東海大会以降)甲子園で勝てるチームを目指してきた。どきどきする気持ちもあるが目標をぶらさず練習する」と話していた。