パリ・パラ五輪目指す 陸上選手の保田さん 亀山市長に意気込み

【櫻井市長(右)に陸上競技用義足の説明をする保田さん=亀山市役所で】

【亀山】6月に三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で開催する「WPA公認第36回日本パラ陸上選手権大会」の女子100メートルと女子走幅跳に出場する、パラ陸上競技選手の保田明日美さん(32)=亀山市菅内町=は17日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、大会への意気込みを語った。

保田さんは、20代の頃、駅のホームから転落し、電車と接触して右足を失った。その後、パラ五輪に出場した選手と出会ったことで、自分も走ってみようという前向きな気持ちになり、陸上競技用義足を右足に装着して練習に励み、陸上競技大会「NAGASEカップ」T63クラスで、陸上400メートル競技種目の世界記録保持者となった。

保田さんは「2種目のうち、可能性があるのは走幅跳ですが、100メートル走も全力で挑み、パリパラ五輪の切符を狙います」と語った。櫻井市長は「日本を代表する選手を市として力強く思っている」とし、「亀山市民挙げて活躍を応援しています」と激励した。