海洋ごみ削減に協力を 度会町 中学生にエコバッグなど配布

【生徒らにエコバッグやステッカーを手渡す町職員(左)=度会町棚橋の度会中学校で】

【度会郡】海洋ごみの回収や発生抑制に取り組む環境省の「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」の実施自治体として、ごみの減量化や再資源化を推進し、さまざまな活動を展開する三重県度会町は12日、同事業の啓発に協力してもらおうと、度会中学校の生徒らにエコバッグやステッカーを配布した。

町担当者によると、生徒らが家庭内で分別や海洋ごみについて話し、エコバッグを使うことで保護者にもごみの減量や分別の意識を高めてもらうのが狙いという。

12日は町職員らが啓発活動のため同校(同町棚橋)を訪れ、希望者に、「度会町」「資源」「大切に」をローマ字で表記したエコバッグとステッカーを配布。これに先立つ9日の始業式でも、町職員らがごみの分別やリサイクル、海洋ごみについて話し、11日にはインスタグラムのサポーターを募集した。

3年の柳谷和優さんは「エコバッグは塾で使いたい。海のない度会町でも取り組みをやっていくことが大事だと思うので、自分もごみの分別を積極的にやっていきたい」と話していた。

町は同事業の一環として、度会小3年生が対象の「資源ごみ分別マイスター養成講座」を開くほか、広報誌やSNS(交流サイト)を活用した啓発などに取り組んでいる。