タイの企業と連携強化 研究開発など、三重県知事が方針

【「三重タイイノベーションセンター」の記念式典であいさつする一見知事(県提供)】

タイ訪問中の一見勝之知事は11日、タイと県の産業連携拠点「三重タイイノベーションセンター」(バンコク市)の記念式典に出席し、研究開発などで県とタイの企業による連携を強化する考えを示した。

県によると、センターはスエヒロEPM(四日市市)がタイに食品加工機を贈ったこときっかけに平成30年、タイ国家食品研究所に開設。現地企業による新商品の開発を支援してきた。

この日の式典は、センターが昨年11月で開設5周年を迎えたことを記念して開催。ピムパッタラー・ウィチャイクン工業大臣ら約70人の政府関係者と現地企業の約60人が出席した。

一見知事は式典で「県とタイの企業が共同で研究開発や人材育成に取り組めるようにしたい」とあいさつ。ピムパッタラー大臣は「企業間連携や技術協力の進展を期待する」と述べた。

このほか、一見知事はバンコク市内で開かれている「三重県フェア」を視察。タイのコングロマリット企業(複合企業体)「チャロン・ポカパン」に属する食品会社に県産食材をアピールした。