書道の練習「頭がさえる」 96歳の木平さん作品展

【木平さんの作品が並ぶ会場=津市岩田の百五銀行本店営業部で】

【津】三重県鈴鹿市寺家の桂心書道会会長、木平桂洞さん(96)の書道展が、津市岩田の百五銀行本店営業部ロビーで開かれている。書体を自在に書き分けた半紙判掛け軸17点を展示している。29日まで。

木平さんは20代から書道を続け、同行本店での展示は21回目となる。

邪悪を防ぎ心の誠を失わないことを意味する「閑邪存其誠」を楷▽行▽草▽隷(れい)▽篆(てん)―の5書体で書き分けたほか、書風を変えた3種類の楷書、かな文字、実用書道などが並ぶ。紺色の和紙に金や銀の墨を使った作品もある。

木平さんは毎日2時間全ての書体を幅広く練習し、現在も鈴鹿市内の公民館など4カ所で指導しているといい「字をたくさん書いた後は頭がさえる。これからも健康に気をつけさらに勉強した作品を作りたい」と話した。