三が日の観光客96万人 三重県内主要21施設、コロナ禍前の7割

三重県は10日、正月三が日の観光客数を発表した。主要21施設の観光客は96万6102人。前年比で2・4%(2万2493人)増えたが、コロナ禍前の約7割にとどまった。

県によると、前年と比較可能な17施設のうち13施設が増加。最も観光客が多かったのは伊勢神宮(伊勢市)で37万7011人。ナガシマリゾート(桑名市)の29万8千人が続いた。

増加率が最も高かったのは、赤目四十八滝(名張市)で、21・3%(102人)の増加。次いで高かったのは、道の駅「熊野・花の窟」(熊野市)で18・9%(976人)増だった。

一方、コロナ禍前の令和2年と比較可能な19施設の観光客数は当時の70・9%にとどまった。同年を上回ったのは2施設だけ。熊野古道センター(尾鷲市)は当時の半数だった。

観光戦略課は「観光客数が前年より多かったのは良かったが、もう少し増えると思っていた。3日の悪天候や能登半島地震が旅行のマインドを低下させた可能性がある」としている。