「一丸となって力合わせて」 鈴鹿市長が年頭あいさつ 三重

【職員らの前で年頭のあいさつをする末松市長(左)=鈴鹿市役所で】

三重県鈴鹿市の末松則子市長は仕事始めの4日、同市役所で、部長級以上の幹部職員を中心とした約140人を前に年頭のあいさつをした。

末松市長はことしの子ども条例制定に向けて意気込みを見せたが、一方で「本年度はまだ課題が山積している」とし、天栄中学校区の統廃合や12月議会で予算の一部を撤回した子ども施設統廃合の問題を挙げ「一つ一つの人とのコミュニケーションの取り方にもいろいろ課題があったのではないか」と述べ、「ことしはできるだけ地域としっかりコミュニケーションをとり、それぞれの団体と話し合いを重ねて事業を着実に前に進めることが大事。総合計画のスタートに間に合うように頑張って取り組みを進めていく」と話した。

そのほか、能登半島地震などの災害発生に触れ、「いつ何時鈴鹿市にも襲ってくるか分からない。今一度しっかり気を引き締めて、市民サービス向上のために任務を遂行してほしい」と呼びかけ、「みんなが一丸となって力を合わせれば、乗り越えていけないことはない。日本に向けて、できるところから力を発信し続けていきたい」と力を込めた。

最後に「きょうはあえて『おめでとう』の言葉は言わない。みなさん方とともにしっかり頑張っていく」と締めくくった。

市によると、国の要請に基く能登半島地震に対する支援で、現在上下水道局の4人が4トンの給水車1台と給水袋3千袋とともに、石川県宝達志水町に派遣されており、給水活動に従事している。2―7日まで6日間の予定。7日から被災建築物応急危険度判定のために建築指導課の2人が派遣される見込み。派遣先は未定。