「辰」にちなんだ植物や工芸品 三重県総合博物館で特集展示

【竜の刺しゅうが施された横幕=津市一身田上津部田の県総合博物館3階で】

【津】三重県津市一身田上津部田の県総合博物館3階「三重の実物図鑑」などで、令和6年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだ特集展示「三重のタツたち」が開かれている。名前に「竜」の付く植物や竜をあしらった工芸品など同館の収蔵資料25点を展示している。令和6年1月21日まで。入場無料。月曜と12月29―1月3日、9日は休館(8日は開館)。

タツノオトシゴの化石、リュウゼツラン(竜舌蘭)の標本、ポンプと水槽が一体化した明治時代の消火器具「龍吐水(りゅうどすい)」、金色の竜を描いた萬古焼の急須など幅広い分野の資料を展示。

四日市市楠町の鯨船(くじらぶね)行事で山車の「龍神丸」に付けた昭和の横幕は赤い羅紗(らしゃ)地に金糸で躍動的な竜が刺しゅうされている。

期間中、館内各所にある展示を全て見つけると辰年デザインの缶バッジをプレゼントする。担当の中村千恵学芸員(36)は「肩肘張らずに楽しんで」と呼びかけた。