1億2300万円だまし取られる 鈴鹿の70歳女性、金の投資名目 三重

三重県警捜査二課は25日、鈴鹿市の無職女性(70)がSNS(交流サイト)を通じて知り合った男らに、金の投資名目で現金1億2300万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。

同課によると、女性は10月下旬、インスタグラムで株式投資に詳しい著名人を装った男に連絡。投資に関するLINE(ライン)グループに招待され、金の投資や投資アプリの利用を勧められた。

女性は先月中旬から今月12日にかけて、金の投資名目で14回にわたって現金1億2300万円を指示された口座に振り込んだ。女性は15日、投資アプリに表示された金の価格が実際の価格と異なることに気付いて鈴鹿署に相談した。

投資詐欺の県内被害額は今年、少なくとも8億円を超え、昨年から5億円以上増加した。捜査二課の担当者は「SNSだけでやりとりする投資話は詐欺の可能性が極めて高い」として注意を呼びかけている。