窯焼きピザ作り、高校生と交流 いなべのデイサービス施設でXマス会 三重

【窯からピザを取り出す高校生(左から4人目)=いなべ市北勢町畑毛の「わっ!デイサービス」で】

【いなべ】三重県いなべ市北勢町畑毛のデイサービス施設「わっ! デイサービス」は25日、クリスマス会を開いた。保育・介護分野を学ぶ高校生らが訪れ、利用者と施設の職員とで造った窯で、一緒にピザを焼いて食べた。

窯は18日に、レンガを積んで造った。この日、向陽台高校古川学園キャンパス(四日市市安島)の生徒と教諭計4人が参加。生徒と施設の職員が協力し、枯れ木やまきを燃やして火をおこした。

利用者5人は、ピザ作りに挑戦した。高校の教諭らと一緒にボール状の生地を手で延ばし、トマトソースやチーズ、タマネギ、ピーマンなどを盛り付けた。

ピザが完成すると、外の窯で焼いた。男子生徒が焼き上がったピザを取り出すと、みんなでほおばった。利用者たちは「もっちりしていて、おいしい」と満足そうにしていた。

コロナ禍を経て、クリスマス会に高校生らを迎えるのは4年ぶりという。同施設を運営するアクティスの遠見美佐子社長(64)は「利用者たちも楽しい時間を過ごせたと思う。これからも高校生や地域の人との交流の場を設け、開かれた施設であり続けたい」と話した。