出口氏が出馬表明 衆院三重1区、共産公認で

【記者会見で衆院選への立候補を表明する出口氏=県庁で】

共産党県常任委員の出口洋介氏(34)=三重県松阪市鎌田町=は25日、県庁で記者会見し、「若い世代が安心して暮らせる社会をつくりたい」と述べ、次期衆院選の三重1区に同党公認で立候補すると表明した。

出口氏は会見で「共産党を躍進させ、自民党政治を終わらせる」と強調。「裏金問題で政権の支持率が急落する中で、新しい政治が望まれている。その選択肢となれるよう、党の魅力を広げる」と訴えた。

「大卒後に入った会社は過労死ラインを超える労働やパワハラで、退職を余儀なくされた」とし、当選後は「ブラック企業の根絶」に努めると説明。最低賃金引き上げや非正規労働者の待遇改善も掲げた。

会見に同席した大嶽隆司県委員長は、野党間の選挙協力や候補者取り下げの可能性について「まだ中央でもそのような段階には至っていない。今後、どのような展開になるかは分からない」と語った。

出口氏は伊勢市出身。教材販売会社での勤務を経て平成25年に入党した。県委員会の青年学生部長も務めている。日本民主青年同盟(民青)の県委員長は来月中にも退任する。神戸国際大経済学部卒。

次期衆院選の三重1区には、元厚労相で自民党県連会長の田村憲久氏(59)が10選を目指して立候補する方針。大手広告会社「電通」の元社員で立憲民主党新人の福森和歌子氏(53)も立候補を表明している。