小児病棟の子らに花火を 津西高生、イベント売り上げや募金を寄付 三重

【生徒からの募金を受け取る寺際代表(右から4人目)ら=津市河辺町の県立津西高で】

【津】三重県立津西高(津市河辺町)の2年生が20日、イベント出展の売り上げや校内での呼びかけで集めた募金1万円余を、小児病棟や児童養護施設の子を応援する団体「スマイルカレンダープロジェクト」(寺際伸一代表)に寄付した。

同校2年生が取り組む課題研究で地域活性化に取り組む鎌田展歌さん(17)ら7人のグループが丸之内商店街振興組合と連携し11月の「高虎楽座」で「シロモチくんわたがし」を販売した。

活動を通じ同組合が小児病棟の子らのため花火を打ち上げている同団体を支援していることを知り売り上げの一部の寄付を申し出、加えて今月上旬に1週間、登校時に同校正面玄関前で呼びかけ集めた募金と合わせた。

贈呈式には生徒と寺際代表(49)、両者をつないだ同組合の岡本恒事務局長(65)らが出席。鎌田さんらから寺際代表に売り上げの一部と募金が手渡された。

寺際代表は「小児病棟にはさまざまな病の子が頑張っている。皆さんのご寄付は来年の花火に活用させていただく」と謝辞。鎌田さんは「お世話になっている地域のため何ができるかを考え、より良くしていくことにつながった。今後も募金やイベントに参加していこうと思う」と話した。

岡本事務局長は「いろんな方がつながれば大きな力になる。若い人に商店街を盛り上げていただき、ボランティア活動を広く知っていただきたい」と述べた。